アラジンランプ・ストーブ
知恵袋

こちら、アラジンユーザーのための知恵袋です。各々の取扱説明書には出ていない、使い手達の知恵の数々をQ&A方式で御紹介です。本来ならおばあちゃんの知恵なのですが、教えてくれるおばあちゃんはもう居ない様ですので...。


ランプの心得:

ランプは元々、スイッチオンでピカッと明るい電灯ではありませんから、最大限の明るさを得て長くマントルや芯を持たせる為には、真摯な観察眼と根気が必要です。現代人は、百年前の人に比べたら観察眼も根気も、正直言って皆無に等しい筈です。百年前は、今のように、今やっていることを邪魔する余計な情報は殆どありませんでした。皆が各々に今やっていることに散々人生を費やせましたので、ありとあらゆる革命的な技術がこの時代に完成したのです。このランプの触媒照明もその一つで、マントルは街頭のガス灯と同じものです。
あわてずさわがずじっくりみる。それが、ランプと上手に付き合う入口です。

芯に関するもの:

Q:芯の天辺がガタガタに燃え減って平均した丸い青い炎が出ません。
A:先ず、灯油を抜き、芯をバーナーの外縁ギリギリに一番低い所が出る迄上げ、換気の良い所で燃え尽きる迄焚いてみましょう。がたがたの部分が粗方平になりましょう。その後付属の芯クリーナーで平らに均して使いましょう。
Q:火の点きが悪くなりました。
A:芯に、燃料から析出した油分(ガムです)が溜っています。ここ(長年の使用に際して)をみてください。
Q:からだきクリーニングというのを聞いたことがありますが
A:ああ、グラスファイバー芯のストーブのオフシーズン操作ですね。これ真似したら一回で芯を燃してしまいます。使わない時期は、燃料を抜き取り、芯を乾かして保管して下さい。再使用前は、一旦芯を抜き取り、新しい灯油にドブ漬けにして1時間以上置いてから組立て直して新たに使用をはじめましょう。

マントルに関するもの:

マントルは、使い方次第で芯より長もちします。一旦装着し、焼いた後は、何があってもマントルに触れないこと。この高価なパーツはいつでも供給出来る体勢にはありません。大切に労るように取扱って下さい。

Q:マントルに煤が付いて黒くなってしまいました..
A:灯油を燃やすものですから、多少煤を出してしまうのは、ずっと見張っていない限り仕方ないことです。でも慌てないで下さい。慌ててマントルを触るとどんなにソット触っても壊れます。
煤がついたら、火を小さくして下さい。マントルは暗くなりますが、徐々に煤が赤くなって少なくなります。そのままにしておけば、かなり酷い煤もなくなります。
煤が出る原因は、炎のツノがマントルを貫通してしまっている証拠です。未燃の灯油蒸散成分が、煤となって析出します。マントルの中で完全燃焼するから明るくなるのが触媒ランプの原理です。バーナーの整備状況が悪くツノのある炎が出るのは、好ましいことではありませんので、芯、バーナーの汚れをとり、センターキャップのつまりをとったりして、じっくり改善を試みてください。

操作に関するもの:

Q:火を点けて暫くすると驚く程火が大きくなっています..。
A:どんなランプでもそうですが、燃料を芯の先迄吸わせて、燃焼熱で蒸発させて炎を得ています。芯の先に燃料が行く迄にその温度が上がれば、より効率良く蒸散するようになりますので、ランプを点して暫くしてからの方が俄然効率は良いのです。ランプは点してから最低5分はその場を離れず火加減を見ておくようにしましょう。通年ランプを使わない人は、その効率の転換時期や加減がなかなか掴めないものです。知らずに大きくなった火からは大量の煤が発生してランプや部屋を汚しますので、一先ず腰を落ち着け、炎の育ちを楽しみましょう。

Q:シェードの取り付け方
A:写真をご覧下さい。この場合はペーパーシェードで、ホヤをスタンドとして利用します。タンクをベースとするガラスシェードもありますが、点火作業等で多少手間が増えます。ペーパーシェードの形式なら、自作出来る方もいらっしゃるでしょう。お楽しみ下さい。

燃料に関するもの:

Q:灯油と高価なランプオイルは何処が違うのでしょうか
A:実質、燃焼の効率は何れも変わりません。大きく違う所は、仮令煤を出さない様気を付けて使っていても、一般に売っている白灯油では、多少なり燃焼臭がすることが否めませんが、ランプオイルはその臭気の元を極力精製して抜き取っています。レストランのテーブルアメニティでランプを使う時等、お料理の薫りをランプの燃焼臭で損なわないようにしなければなりませんが、その時の保険はランプオイルを採用することなのです。必ずしも如何なる場合でもランプオイルを使用しなければならない訳ではありません。また、ランプオイルは特殊なインクで着色してあるものもあり、アメニティとしてのランプの性能を視覚的に高める為にも選ばれます。

Q:どのくらい熱を出しますか
A:ランプ本体はそれほど温度は上がりませんが、ホヤやホヤの上部から排出される空気は、ストーブのそれと比較しても遜色ない程の温度になりますので、間違って触れることがないよう、また、天井等迄の距離が充分にあることが必要です。火災警報機を備えている建物の場合、センサー真下での使用は、警報を作動させるに充分な熱源をおくことになりますし、高温で変型や、着火の恐れがあるものの近辺での使用は避けるべきです。

長年の使用に際して:

Q:着火性が悪くなって来た… 丸く綺麗な火が出来ない…
A:燃料が灯油である以上、どんなに品質の良い灯油を使っても、灯油の持つ特徴は払拭出来ません。灯油は、空気中から埃湿気その他を吸着する癖があります。それで灯油は洗浄用としても重宝されるのです。灯油はこういうものなのですが、それが芯を伝わって燃焼に向かう途中、バーナーの中で温度が上がっていくのですが、比較的温度が低くても流動性が高まる灯油に比べ、それら吸着不純物はなかなか滑っていかないので取り残され、芯が汚れます。こうして、芯詰まりを起こして来たのでしょう。
但し、慌ててはいけません。グラスファイバ芯のように、沢山の灯油を吸い上げられない綿芯ですから、他の灯油燃焼器具とくらべると差違があるのです。あくまでこのランプを使い始めて、調子が出て来た(というあたりに自分達も訓練されている訳です)ところあたりを規準として判断しなければなりません。
通常、大切に使用していると、マントルの方が芯より長もちします。芯が減るのではなく、芯詰まりを起こしてしまうからなのです。
こうなってきたら、一旦バーナーから芯を抜き取り、タンクに新しい灯油を満たして一晩全没させておくと改善します。
それでもだめなら、密閉出来る容器の中でホワイトガソリンに浸して2日置きましょう。完全に乾燥させてから元通りセットしてトライします。これでだめな場合は芯を交換して下さい。
また、冬場はどうしても着火性が落ちます。グラスファイバー芯ではなく、伝統的な綿芯ですので、着火に必要な蒸散が得られ難いのです。ホンワカ油煙りが出て、つきそうなら、少し粘ってみましょう。火がついたら、芯が暖まり安定した炎のセクタが得られる迄クレドルを乗せるのを待ちましょう。


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